窃盗、万引き窃盗で逮捕されたらどうなる
窃盗事件の解決のポイント
目次
- 1 窃盗事件の解決のポイント
- 2 Q 万引きしたことがバレました。「逮捕」されますか?
- 3 Q 窃盗で逮捕されました。「逮捕後の流れ」を教えてください。
- 4 Q 万引きは何罪ですか?「刑の重さ」はどれくらいですか?
- 5 Q 1年前に万引きをしました。「後日逮捕」される可能性はありますか?
- 6 Q 窃盗の加害者です。「示談」するとどうなりますか?
- 7 Q 万引きの犯人です。物を返せば「示談」できますか?
- 8 Q 万引きの「執行猶予中にまた万引き」をしました。どうなりますか?
- 9 Q 万引きがバレて捕まりました。「不起訴」することはできますか?
- 10 Q 窃盗で逮捕されました。「釈放」してもらえますか?
- 11 Q 窃盗で捕まりました。ニュースで「実名報道」されますか?
- 12 Q 窃盗で捕まりました。「人に知られない」ように解決できますか?
Q 万引きしたことがバレました。「逮捕」されますか?
万引きで逮捕されるケースは、多くの場合が現行犯逮捕です。
現行犯で逮捕されなかった場合でも、後に店側に発覚し、防犯カメラに万引きの瞬間が写りこんでいて、かつ何処の誰の犯行か分かった場合には、後日逮捕されてしまうケースがあります。
万引きはしたものの逮捕されたくない場合は、逮捕される前にお店と示談することが大切です。逮捕される前に示談が成立すると、逮捕される可能性はゼロに近くなります。
もっとも、いつも万引き被害を受けている大手のコンビニ・量販店などは、万引きトラブルに対し厳しい姿勢をとっているところが多く、示談が拒否されることも多いです。まずは弁護士に相談してみましょう。
Q 窃盗で逮捕されました。「逮捕後の流れ」を教えてください。
窃盗容疑で逮捕された後は、刑事訴訟法の定めに沿って手続が進められていきます。具体的には、逮捕の後、勾留、勾留延長、起訴・不起訴の決定の手続が行われます。
逮捕から起訴・不起訴の決定までは、最長で23日間と法律で定められています。
窃盗トラブルのうち、「万引き」の場合は、逮捕の当日に釈放されるケース、逮捕の翌々日に釈放されるケースなど、比較的早期に釈放されるケースも多いです。「万引き」の場合でも、勾留が請求されてしまった場合は、弁護士を付けて対応した方が確実に釈放される可能性が高まります。
また、示談が成立し、不起訴処分になることが確定すれば、勾留中の留置場からその時点で釈放されることになります。不起訴処分になることが確定しているのに、引き続き捜査を行う必要がないからです。
万引きの中でも、被害品の金額が高い場合や余罪がある場合や、窃盗トラブルのうち、悪質な置き引きの場合などは、身体拘束期間は長くなる傾向にあります。また、示談が成立しても不起訴にならないケースもあります。
他人の家に侵入して物を盗んだ「侵入盗」の場合は、最長の23日間の身体拘束がなされる場合が多く、初犯でも起訴されるケースが多いです。もちろん、弁護士の示談活動が成立したことで、不起訴になるケースもあります。
Q 万引きは何罪ですか?「刑の重さ」はどれくらいですか?
万引きは窃盗罪です。窃盗罪の刑罰は、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金と定められています。
万引きのうち初犯で被害金額が高額でない場合、示談が成立すれば不起訴となる場合が多いです。不起訴になると、刑罰を受けない、前科がつかないというメリットがあります。
他方で、万引きでも店舗荒らしに近い形態の万引きであれば、刑事裁判になる可能性があります。この場合でも、捜査段階で示談がまとまり、相手方から許してもらうことができれば、裁判を受けずに済む可能性があります。
なお、窃盗罪の懲役の前科が3回以上ある場合は、常習累犯窃盗罪にあたります。常習累犯窃盗罪の刑罰は、3年以上20年以下の懲役と規定されており、非常に重い刑となっています。
Q 1年前に万引きをしました。「後日逮捕」される可能性はありますか?
1年前の万引きの場合は、一般的に、後日逮捕される可能性は少ないといえます。万引きのケースで、被害届が提出されてから逮捕状が発布されるまで1年を要する事態は通常考え難いからです。
もし、警察から逮捕されるのではないかと不安な場合は、弊所の顧問弁護士制度を用いることができます。顧問弁護士制度を用いれば、事件に関して、事情を把握している弁護士に何度でも無料で相談することができます。
また、顧問弁護士制度を用いれば、逮捕されてもすぐに弁護士を呼び出すことができます。そのため、緊急時に非常に有益です。事情を把握している弁護士が示談交渉などをスピーディーに進めることが可能です。
Q 窃盗の加害者です。「示談」するとどうなりますか?
示談とは、当事者間のトラブルを当事者間で解決することをいいます。
示談が成立すると、お金の面でのトラブルが解決します。そのため、示談が成立した後は、窃盗事件を理由に損害賠償を請求されない、また仮に請求されても支払いを拒否することが可能というメリットがあります。
また、刑罰の面では、示談が成立すれば、示談が成立していない場合と比べ、刑事処分が軽くなります。警察が介入する前に示談が成立すれば、警察沙汰にならないため、逮捕されたり刑罰を受けることを避けることができます。
Q 万引きの犯人です。物を返せば「示談」できますか?
万引きをしてしまった場合、被害品を弁償するだけで示談が成立するケースもあります。この場合、示談金を払う必要はないので、金銭的な負担は非常に軽くなります。
もっとも、実際は、被害品の弁償に加えて、迷惑料として一定の金額を支払い、其の上で示談が成立するケースが多いです。また、被害品を転売、紛失、消費してしまった場合は、示談のために相応の示談金を支払う必要があります。
示談金の金額ですが、万引きトラブルの場合は、一般的に、被害品の返還又はその価額に1万円から10万円程度を加えることが多いです。示談金の金額は、相手にかけた迷惑の度合いによっても異なります。
この点、弁護士の交渉で、示談の金額を安く抑えることもできますが、あえて高めの金額を提示することで、確実に示談を成立させるように交渉することもできます。
Q 万引きの「執行猶予中にまた万引き」をしました。どうなりますか?
執行猶予中の再犯の場合は、一般的には、厳しい判決が予想されます。実刑判決が下されれば、執行猶予が取り消され、前の刑と新しい刑の両方を合わせた期間、刑務所に入らなければなりません。
もっとも、万引きの場合は、事案によっては、再度の執行猶予が付く可能性があります。再度の執行猶予になれば、判決が言い渡された後、そのまま自宅に帰ることができ、直ちに刑務所に入る必要はないので安心です。
過去、弊所で取り扱った万引き事件でも、数件ほど再度の執行猶予を獲得したケースがあります。最後まで諦めずに対応することが大切です。
Q 万引きがバレて捕まりました。「不起訴」することはできますか?
万引きで捕まっても、弁護活動が成功すれば、不起訴で前科なしになることは十分に可能です。不起訴で前科なしで終われば、社会復帰がスムーズなので、本人にとってはベストな結果といえます。
初犯で被害金額が高くない万引きの場合は、示談が成立すれば、ほとんどの事件が起訴猶予で不起訴になります。万引きを繰り返している場合や、被害金額が非常に高いような場合は、不起訴の可能性が相対的に低くなります。
Q 窃盗で逮捕されました。「釈放」してもらえますか?
窃盗の容疑で逮捕されても、良いタイミングで弁護活動をスタートできれば、すぐに釈放、その日のうちに釈放されるケースが多くあります。
即日釈放を獲得するためには、弁護活動をスタートするタイミングが大切です。窃盗の容疑で逮捕された場合は、逮捕の後、勾留、勾留延長、起訴・不起訴の処分の手続が行われ、最長23日間身体拘束されてしまいます。
窃盗の中でも、比較的犯行態様が軽い万引きなどのケースでは、23日間身体拘束されることは少なく、勾留の手続前に2、3日で釈放されるケースや、勾留延長前に10日程度で釈放されるケースが多くあります。
また、10日〜20日間身体拘束が決定されてしまっても、示談を成立させることで不起訴となり、その時点で釈放されることがあります。事件が起訴されてしまった場合でも、保釈決定が出れば、保釈で釈放されます。
Q 窃盗で捕まりました。ニュースで「実名報道」されますか?
良いタイミングで弁護士が事件に介入し、弁護活動を尽くせば、実名報道されない状態を作り出すことができるケースも多々あります。一番大切なのは、弁護活動をスタートするタイミングです。
比較的犯行態様が軽い万引きでも、新聞やニュースで実名報道されてしまうことは、数は多くはないとはいえ、可能性としては十分あり得ます。被害が重大な窃盗や性的な窃盗では、実名報道の可能性が高まります。
ニュースに名前が出ないようにするためには、できるだけ早く示談を成立させて、被害者との間で窃盗トラブルを解決することが大切です。示談書に適切な条項を盛込むことで、個人情報のリークを防止することができます。
示談によって当事者間でトラブルが解決し、刑事処分も不起訴になれば、被害者側からマスコミ等に窃盗トラブルの情報が伝わることはなくなりますし、警察からマスコミ等に情報が漏れることもなくなります。
Q 窃盗で捕まりました。「人に知られない」ように解決できますか?
窃盗の容疑で警察に捕まった場合でも、事件を人に知られないように解決することは十分に可能です。
前提として、窃盗トラブルが警察沙汰になってしまった場合は、ご両親やご家族、親戚、会社などの職場、学校などに連絡が入り、窃盗トラブルが人に知られてしまう可能性があります。
このようなリスクを軽減し、事件を人に知られないように解決するためには、できるだけ早く示談を成立させて、被害者との間で窃盗トラブルを解決することが大切です。他人に発覚する前に示談が成立すれば、示談書に守秘義務の条項を盛り込むことで、情報の漏洩を防ぐことができます。
また、事件が当事者間で解決すれば、ご家族、職場などに警察から連絡が行く可能性もゼロに近くなるため、安心です。
-
拘置所とは、留置所との違いは
-
留置所とは、留置所面会とは
-
釈放の流れ(逮捕から釈放まで)
-
逮捕中の携帯。没収、解約、見られる?
-
逮捕・拘留中の警察での生活は
-
差し入れできるもの一覧まとめ
-
逮捕中の手紙の差し入れ、宛先の書き方
-
逮捕・拘留中に会社に連絡する方法
-
拘留中の面会。時間、土日、人数は
よく読まれている記事
代表弁護士紹介
カスタマーレビュー
弁護士が示談を急いでくれたので、想像以上に早く出られた。
by 強制わいせつ事件の被疑者ご本人(福岡)
★★★★★
この度は本当にありがとうございました。野崎先生には本当に感謝しています。
1週間後に警察署に来るように言われ、とても不安で何か相談できないかとインターネットで見たのがアトム法律事務所でした。福岡にも事務所があり、刑事事件に強く、職場などへの対応も考慮していることから、かなり安心感がありました。
警察署に行き、逮捕され、これから長い取調べの日々が続くかと苦痛でしたが、野崎先生が被害者様との示談を急いで下さり、また警察署と事務所も遠いのにすぐに来て下さり、想像以上に早く出てくることができました。遠方の被害者様のところにもすぐに行ってくれて本当に助かりました。
アドバイスもとても参考になりました。取調べの時もしっかり守ることができました。
本当にありがとうございました。
すぐ駆け付けてくれる弁護士の熱心な対応のおかげで、会社に残れた。
by 窃盗未遂事件の被疑者ご本人(横浜)
★★★★★
今回の件について、野根先生をはじめとして、アトム法律事務所の方には、本当に感謝しております。
初めての事で右も左も分からない状態の中で、すぐに駆けつけて下さり、丁寧に今の置かれている状況や今後の処遇について説明していただいたおかげで、慌てずに対応することができました。
今回の事件が、不起訴処分となり、また会社に残ることもできたのは、野根先生の熱心な対応のおかげであり、感謝してもしきれないくらいです。
今後は、深く反省をし、一人の人間として恥ずかしくない生き方をしていこうと思います。
本当にありがとうございました。
親身、丁寧、懸命に対応してくれるアトムに依頼して、本当に良かった。
by 住居侵入事件の被疑者のご家族(大阪)
★★★★★
突然、警察から主人が勾留されていると連絡があり頭の中が真白になりました。そして警察から詳しい説明もないまま翌日検察に送致されるという急な事態となってしまいました。
私は主人を取り戻すため必死に弁護士さんを探し、何人かの弁護士さんにお話を伺いましたが、浦田先生と代次先生にお会いし、先生方の真摯な法律相談と事務所の方の親身で丁寧な対応にこの先生方にお願いしようと決めました。
契約を交わしている時はすでに深夜となっていましたが、その間に代次先生は主人の所に向かってくださいました。その後も代次先生が懸命に弁護活動を続けてくださり、主人は無事不起訴となり私たち家族の元に戻ってきました。主人が勾留中も様々な相談にのっていただき、私の心の支えとなってくださいました。
アトム法律事務所の先生方にお願いし、本当によかったと思っております。主人も私も本当に感謝しております。ありがとうございました。
人生終わりと思ったが、弁護士が信じられない結果を実現してくれた。
by 痴漢事件の被疑者ご本人(東京)
★★★★★
酩酊したまま警察署で事情聴取され一旦自宅待機させられたときに、アトム法律事務所24時間受付の方に刑事弁護について相談させて頂きました。そして約2時間後の朝7時、逮捕・拘留され、約5時間におよぶ事情聴取、全く時が進まない留置所の生活が始まりました。
もう人生終わりだ・・・。と思った夜の8時30分、永田先生に接見して頂きました。(地獄で仏)「検察に訴えて拘留を阻止・・・。不起訴になるよう示談し、告訴を取り下げて・・・。一刻も早く社会復帰ができるよう・・・。」信じられないような言葉の数々、しかしそれらをすべて迅速に実現して頂きました。
いま、こうしてこれまでどおりの社会生活を送れるのは、アトム法律事務所および永田先生のおかげです。心底から自身の過ちを反省し、日々自分の言動に細心の注意を払って生活して参ります。
本当にありがとうございました。
力強い言葉に救われた。弁護によりすぐ自宅に戻り大学通いを続けられた。
by 盗撮事件の被疑者のご家族とご本人(東京)
★★★★★
ご家族
この度は野尻先生には大変お世話になりました。
警察からの突然の電話に驚き、依頼に伺うとすぐさま接見に行ってくださいました。接見後先生から息子の様子を報せるお電話を頂いたのは深夜の1時を過ぎた時間でした。
先生の力強いお言葉に、息子共々救われた思いがしました。
おかげ様ですぐに息子は自宅に戻ることができ、大学へも通えることが出来ました。1分でも早く日常生活に戻してやりたいと願っていたので心より感謝しております。この度は本当にありがとうございました。
ご本人
勾留中に先生が来てくださった時は一筋の希望が見えたように感じました。釈放後も先生は何度も相談に乗ってくださり、とても心強かったです。
これを機に今後は真面目に暮らしていこうと思っております。ありがとうございました。
冷静で誠実で実行力ある先生と話した時間は人生で一番濃厚な時間だった
by 傷害事件の被疑者ご本人(名古屋)
★★★★★
弁護の依頼に事務所を訪れた時のこと
最初は忙しくて引き受けるのを躊躇されてました。私も余りにも忙しい方に弁護を頼む事に少し不安を感じましたが、結局引き受けて下さり、その日の内に接見に出向いて下さいました。
それからは幾度となくその時々の状況を連絡して下さり、様子がよくわかり安心出来ました。何より嬉しかったのは、弁護活動外にもかかわらず息子のこれからの事で色々アドバイスを下さり、又、資料を送付して下さったりと本当にありがたく思いました。
とても冷静で誠実で実行力のある野尻先生との二ヶ月間は今まで生きて来た中で一番濃厚な時間でした。誰にも相談できない事を聞いて下さり、本当にありがとうございました。
まだまだ暑い日が続きますが、くれぐれもお身体を大切に、益々のご活躍を祈念してお礼申し上げます。大変お世話になり感謝いたします。
夜遅くに面会に行ってくれ、親身で素早い対応で良い結果を導いてくれた
by 窃盗事件の被疑者のご家族(東京)
★★★★★
この度は、野尻先生に大変お世話になりました。
今回の件で最初電話が来た時言葉では言い表せないほどショックで何も考えることが出来ませんでした。インターネットでアトム法律事務所を見つけ、すぐに連絡をしたところ、夜遅くでしたが、その日のうちに息子に面会に行ってくださり、親身にすばやい対応をしていただき、良い結果に導いていただき大変感謝しております。
今回泥酔するほどお酒を飲み、事件をおこしてしまい被害者の方にご迷惑、さらに不快な思いをさせてしまい大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。息子も深く反省し心機一転前向きに頑張っていけると思います。
本当に有難うございました。大変なお仕事ですので、お体気をつけて下さい。